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     30年前に建てられた建売住宅、不動産取得時の簡単な平面図が残っているだけ。

世代が変わり、家族構成も大きく変化して、新築か改装かの判断が必要でしたが

様々な理由から新築は却下され、内部の一括改造を計画することになりました。

スケルトンリフォームは 今までの不満を一気に解消する有効な手段です。

解体前の2階 不自然に傾いた屋根の下にダイニングを計画したい。
「問題」をデザインとして

解決しましょう






■ 解体

木造の改装計画は、構造体の予想から始まります

解体する前に壁の位置から柱の役割が想定できるものです。
ただし、本当に構造体を見てから考えることも多くあります。

また、電力・上下水道・ガス・空調・電話・ネット環境・周囲の建物・周辺道路、
その他、見積りと工事に関係する全てを事前に理解しておくことに勤めます。
手順を踏んで まず初めに「解体作業」が行われます
撤去しなければならない柱が現れます。

下階との関係がないことが調査から分かっているので、屋根を支える補強をして撤去します。
新築当時の大工の考えが見えてきます。



■ 構造補強

既存建物の実情に合わせた構造補強・耐震補強を実施します。
ほとんどの場合土台と柱の接合が問題となりますが、現在の規格に適合する金物を使用します。
斜めに見える木材は「筋違」。 地震や風の力から建物を守るきわめて重要な構造材です。
このような耐震部材の上下(1階、2階)の繋がりが大きな意味を含んでいます。

■ 全体を見たい

解体後、柱・梁の骨組みを3D画像として視覚化し、構造的な処置と
デザイン・スタイリングの詳細が検討されます。
工事契約時にははっきりできない部分については、話し合いの上、予想される増額分を
予算から差し引いて設計を進めるので、予算大枠からは大きくはみ出ることはありません。


■ 3Dデザイン
このデザインの場合 不自然な天井勾配をどのようにデザインに取り込み
より快適なダイニングになるよう考えられています。
言葉でも、図面でも分かり難い形も 3Dモデリングによって誰にも分かりやすくなります。

■ 設備と形・見ることができない屋根の上からの画像
デザインは、形ばかりを追い求めることではありません。
そこにこめられた構造的、設備的な意味も重要な部分であることを忘れることはありません。
この画像は屋根の構造材とその補強方法に加えてキッチンの排気、給気のダクトが赤く色が
付けられて説明されています。


■ デザインの実行
構造補強されて 柱が撤去され、目的の空間の大きさとプロポーションが見えてきます。
ダイニングテーブルの上に展開される空間が想像できるころです
建て主も現場に訪れることが増えてきます。


■ 新しい性能
新しい断熱材が張られ、寒かった部屋も昔の話となって行きます
宙に浮かせるようなデザインとなった天井のカーブが実寸模型で確認されています
腕の良い棟梁は、しばし見上げて、少しため息。建て主は笑顔。 現場監督は職人の手配に
忙しくなるころです。
設備施工関係者が適切な時期に現場に集まれるように準備が進みます。
■ 形の下地
ダイニングを象徴する天井の造形は棟梁の意地と、監督さんの努力で実を結びました。
作業の進行の、一歩先の詳細図は設計監理の仕事となります。
タイルの割付、照明器具の設置位置、スイッチの系統、最後にはベニヤ板に原寸でスケッチを描いて・・・
完成までの道筋が、もうだれにでも見えてきます。
■ 明りが灯って、騒音が止まる。
この写真のカメラ側に満足そうな工務店の面々と笑顔の建て主がいます
設計・設計監理者としても幸せの時です。


設計と設計監理 ・ 現場に行きましょう

 分かりにくい話ですがこの二つの言葉は、本来別の業務として認識されています。
 簡単に分ければ、工事が始まるまでが設計業務。始まってからが設計監理業務と言えます。
 フォルムザールではこれら二つを連続して途切れることなく進め、建て主と協力して想い 描いた建築の 大切なアイデアを
 現実のものとして引き渡すまでを一つの仕事として考えたいと望んでいます。

 
 建て主との確認が必要と判断された場合は事前に時間を決めて三者が現場内で打合せをします。
 図面では理解に苦しむ事柄も実物を見れば誰にでも分かることが多いのです。


設計監理 ・ デザインの意図を伝えたい

 設計監理者は建築基準法に基づく業務は基より、設計図書には表現しきれない、図面の意図を
 施工管理者に伝え、より質が高く、建て主の想いを色濃く反映した建築、建築空間となるよう 最後まで努力します。

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